タンドレス 一乗寺/フランス菓子 その6
京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3 075-706-5085
営業時間 11:30~19:00 イートイン13:00~18:00
定休日 火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
駐車場 有
イートイン 有
ホームページ
2016年11月に行った京都。
まずはタンドレスへ。
京都はもうここしか行くお店がない。というか、大阪や神戸など含め関西括りで考えてもタンドレスしかないですね。

美味しいと言えるレベルではありますが、あれ?こんな味だったっけ?という感じで某所で食べたものと印象が結構違いました。
全体的にもう少し力強く、そのバランスの中での複雑さとか、おっ!感じるようなものがあった記憶ですが、これには引き算を感じるんですよね。これが山口シェフが目指しているお菓子なのかもしれませんが、フランス菓子の味わいから遠ざけてるかなと感じますし、やや物足りなく感じてしまいますね。
上のソース的なものも薄いような。
洋梨のババロアはさすがな香りで、普通にシャルロットポワール食べたいと思ってしまった。

ルガン 740円(税込)
これはゆっくりじっくり時間をかけて味わって食べたいお菓子ですね。
栗の深い味わいに、ほんのりフルーティ。香りと味わいの膨らみ、良い意味での複雑さと余韻がとても良いです。
間のガナッシュにも栗が入ってるっぽい舌触りと味わい。
このお菓子は「栗とチョコでおいしー」で終わっている人が多そうな気がしますが、とても奥深いお菓子です。是非真剣にいろんな部分を感じ取るように味わってもらいたい品ですね。まあ、全ての品がそうですけど、これは特にそう思う。
今回はこれが一番でしたね。また食べたい。

バレ・ドージュ 700円(税込)
生地が美味しいですね。アーモンドの歯ざわり、味わいのある生地。
酵母感のあるシードルのムースの香りの余韻。

ブレズィリアン 580円(税込)
上はリンゴとコーヒーのジュレ。コーヒーのババロワ。
キレの良いコーヒーの味わいにジュレも相まって、ウイスキーやブランデーを使ったような香りのふくらみ。
食感がコーヒー味の生クリームみたいな感じのクリームっぽさが個人的には気になるところではあるけど美味しい。もっとコーヒーの香りがきてくれると更に良いなとは思うけどコーヒーは難しい。苦味ばかりが主張したのは嫌だし。

プレジダン 650円(税込)
すっと溶ける軽い口溶けのプラリネアマンドのバタームース。
ここにサクッと香ばしいシュクセっぽい生地。これはしみじみと美味しいね。

ディヴァン 680円(税込)
以前も食べました。
ピスターシュがアロマティックに香る。フランボワーズのジュレがちょっと弱く感じた。

紅茶のお菓子 700円(税込)
期待した紅茶の濃さはなかった。もちろん濃ければ良いというものではないです。
これも某所で食べたものはもっとしっかり紅茶の味わいがあり、それでいてしつこさや嫌みなくとても美味しかった。一度そういう美味しいものを食べていると、それなりに美味しくても気になってしまいますね。
こちらのものはコントラストがないというのかな、一定でぼんやりとしたクリームを食べてるだけのような感覚になります。

この日ある品全部といきたいところでしたが、ヴァルス・デ・シトロンは以前食べてイマイチだったのでやめておきました。今までタンドレスのお菓子を食べた感じからすると、全体的に外れなく美味しい印象だけどタンドレスのオリジナルのお菓子になると極端に落ちる印象があるんですよね。
やはり感じたのは引き算的に感じるところ。
個人的にはそこがもったいなく感じて、毎回モヤッとする部分ですね。あと、上の方に書いたように全体的にクリームっぽい食感と味なのが気になるかな。
毎回色々書いてしまいますが、日本にあるお店の中ではトップレベルに美味しいしすごく良いお店だというのは間違いないと思います。
ルガンがとても美味しかったですよ。
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