ジル・マルシャル (Gilles Marchal) パリ/パティスリー その2 ~フランス旅行2015年10月 2日目~
9 Rue Ravignan 75018 Paris, France +33 1 85 34 73 30
営業時間 8:00~20:00
定休日 月曜日
テイクアウトのみ
ホームページ
セバスチャン・デガルダン(Sébastien Dégardin)の次はアベス駅(Abbesses)で降り、ジル・マルシャル (Gilles Marchal)へ。
駅から200mほど。この写真の坂を上っていくと左側にあります(木の手前)。


ショーケース
価格は5.5€~6.5€が中心かな。
ショーケースの上のマドレーヌを買えばよかったと後悔しています。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ(La Maison du Chocolat)の関係もあるし、ショコラはおそらくヴァローナを使ってると思うんだけど、やっぱり試食でもらったショコラは美味しくなかったです。
大人の事情で使わないといけないのか、本当に美味しいと思っているのか分かりませんが、もし後者なら「フランス人パティシエでも味がわからないのか、残念」としか言えないですし、そうじゃないことを祈ります。まあ、僕は料理人やパティシエだからといって舌が肥えてるとは思ってませんけどね。特に日本人は変なものを喜んで食いすぎです。

マドレーヌやフィナンシェなど袋に入れず裸売りが当たり前。
日本では何故やらないのか不思議。

Tarte Bourdaloue 5.5€
ポワールとクレームダマンドのタルトにピスターシュのムースリーヌがたっぷり。

ポワールの香りが良いな。ややリンゴっぽくも感じる味わいでしたが、香りの余韻がありますね。
全く違うお菓子ではあるけどクルスタッドゥ・ムワルーズ・ア・ラ・ピスターシュ・エ・アブリコを思い出した。
ビターアーモンド(アマンドアメール)のきいたピスターシュやオレンジを使っていることなど、味わいや香りの引き出し方が似ているからかも。タルト生地の味わいも似てた気がする。

Éclair de Brest 5.6€
シュー生地が味わいがあって良いね。
クリームはプラリネのムースリーヌと濃いプラリネクリームの二層(ジャンドゥジャっぽく感じたような気もするけど違うかも)。
ムースリーヌがもりもりだけど軽やかでミルクの味わいが伸びてくるので、全然重く感じないです。

お店の前のエミール・グドー広場(Place Émile-Goudeau)で食べました。
パリは広場や公園、ベンチがたくさんあるしゴミ箱もめちゃくちゃあるし食べ歩きしやすくて良いです。何より美味しいし。
上に書いた冷蔵のお菓子2種類とこちらのカヌレ、そしてパートダマンドが主体のお菓子を2種食べました。

Cannelé 2€
カヌレはパリで食べてもそれほど驚きはないけど、きっちり美味しいです。ラム酒香る。
まあでも大概日本よりは美味しいと思うけど。

Noyer (Gâteaux à la pâte d'amandes et Pignon) 2.2€
松の実にオレンジ。
甘さは控えめながら、アーモンドの味わいと明るさのある味わい。
ほのかなビターアーモンドの香りが相まって美味しい。

Noyer (Gâteaux à la pâte d'amandes et Fruits secs) 2.2€
クルミなどのナッツとレーズン。オレンジピールも入っていた。
こちらも香り良く美味しい。どちらも甘さは控えめ。

最近のフランスのヘルシー志向もあってか、甘さは控えめに感じましたが、素材が力強くお菓子の味わいや香りが豊かなのもあり、これ以上の甘さは特に必要ないと感じました。
ただ、お菓子に関してはヘルシー志向が行き過ぎるのはよくないとは思っています。
以前のフランスのお菓子はどうだったか知らないけど、今よりは甘さがあるとして、本当に激甘だったのだろうか?多少甘さが強めでもそれを受け止めるだけの素材の力があるので甘さが際立ちにくいというのもあるし、甘ったるいだけとはならないと思う。
日本は味も甘さも何もないいわゆる洋菓子屋もありますが、日本のフランス菓子を謳うお店の多くは味も香りもなく甘さが際立って甘ったるいだけ。そんな菓子に慣らされ、そしてフランスの菓子は甘さが強いと刷り込まれての初パリ旅行は驚きましたね、全然甘ったるくないので。
日本の強い甘さに慣らされてた僕はパリの菓子が思ったより甘くないこと、寧ろ甘さが足りないと感じてしまうことが多いということに当時は違和感を感じてましたね。
それでもフランスの菓子は甘すぎるという意見が今もあるけど、あれは何だろうね。
味がある香りがあるというのが「甘い」になってしまうのだろうか。
フランスのパティスリーで働く日本人は多いし、このお店にも数人いるみたいですけど、日本でフランスの味わいを再現してくれるお店が一向に出来ない。
経歴に箔を付けたいだけの単なる労働や、レシピを持ち帰るのではなく、色々感じ取って欲しいですね。色んなことを意識しながら食べたりしないと、どれだけ食べても気付けないですからね。
ジル・マルシャル その1 記事はこちら
Cake Aux Fruits
ジル・マルシャル その2 記事はこちら
Tarte Bourdaloue、Éclair de Brest、Cannelé、Noyer(Gâteaux à la pâte d'amandes et Pignon)、Noyer(Gâteaux à la pâte d'amandes et Fruits secs)
ジル・マルシャル 記事一覧 (コジータism) はこちら
フランス旅行 2015年10月 記事一覧はこちら
- 関連記事
-
- ア・ラ・メール・ド・ファミーユ (A la Mere de Famille) パリ/ショコラ ~フランス旅行2015年10月 2日目~ (2017/01/07)
- セバスチャン・ゴダール パリ/パティスリー その2 ~フランス旅行2015年10月 2日目~ (2016/12/31)
- ジル・マルシャル (Gilles Marchal) パリ/パティスリー その2 ~フランス旅行2015年10月 2日目~ (2016/12/28)
- セバスチャン・デガルダン (Sebastien Degardin) パリ/パティスリー その1 ~フランス旅行2015年10月 2日目~ (2016/12/17)
- アモリーノ (Amorino) パリ/ジェラート その2 ~フランス旅行2015年10月 1日目~ (2016/12/12)