オーボンヴュータン 尾山台/ケーキ その11

オーボンヴュータン   ☆8→☆6
東京都世田谷区等々力2-1-14   03-3703-8428
営業時間 9:00~18:30
定休日 火曜日、水曜日
駐車場 無
イートイン 有



2015年4月にオーボンヴュータンがすぐ近くの環八通り沿いに移転しましたが、年末訪問時の記事になります。ということで旧店舗の情報ですが載せておきます。
年末に卒業を兼ねて行ったわけですが、新店舗も見ておきたいので機会があれば行ってみます。
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ショーケース
キューブ型のとかピラミッド型のとか息子さんが考えたものなのかな?
まだここのお菓子が美味しく食べれてた時期でも、こういうのが出始めて、なんだかな~・・とは思ってはいましたけどね。
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味は別として、こういう雰囲気はフランスっぽいよね。
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ヴァレ・デ・フレーズ 650円(税込み?)
これすごく旨いと思ってたけど、今食べるとそうでもない(笑)
不味くはないし、日本にあるフレジエの中では良い方に入るとは思いますが(美味しいお店ほとんどないですし)、プレリュードのフレーズィエには全然かなわないです。別の方向性で同じくらいのレベルにあると思ってたけどプレリュードさんごめんなさい。圧倒的にプレリュードの方が旨いです。
タヒチバニラだからか香りはバナナっぽいようなトロピカルに感じるが、パッとしないなぁ、どよんとして盛り上がらない香りと味わい。もったりとして重い。
これをすごく旨いと思ってた時期もあるんだよな(笑)
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ボー・タン 480円(税込み?)
キャラメリゼで少し誤魔化しはきいているが、クレーム・シブーストは全然味がないし、卵焼きみたいな食感・・。まあ食感については前から思ってはいたけど。その下のショコラのシブーストも酷い。
そして土台のタルトが味がないただの香ばしいだけの物体という感じで、良い部分が何もない残念なものでした。
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全く満足感ないですが、ヴァレ・デ・フレーズは普通に食べれる味です。ボー・タンは酷かった。
フランス菓子の味を求めるようになってしまったので、この次元のお菓子では満足できなくなってしまったというのは確実にありますが、ボー・タンなんてかなり酷かったですし、もしかしたら、もともとフランス菓子の味わいじゃないことに加え、味が落ちてるってこともあるかもしれないですね。

重く、下の方でどよんとして盛り上がってこない香りと味わい。素材の力強さ、複雑さ、明るさ、余韻など感じられない。
力強さとか香りとか言うと、単なる味の濃さと勘違いしちゃったり、フローラル系の香りとか酒を単にきかせれば良いと思ったりしちゃうパティシエが多そうな気はします。
まあ、ここの菓子がフランス菓子だと思ってる人が多い(僕もそうだった)うちは、日本にフランス的な味わいのものは普及しないのかもしれませんね。

今までありがとうございました!って感じですが、新店舗はシャーキュトゥリー(charcuterie)もあるみたいでどんな仕上がりか食べてみたいので機会があれば行ってみようとは思っています。
もうひとりの息子さんがジル・ヴェロ(Gilles Verot)で修行されたとかどこかで見たような気がするので気になるんですが、違ったらごめんなさい。

オーボンヴュータン 記事一覧はこちら


2014年12月 東京食べ歩き記事一覧
・オーボンヴュータン
・ケララの風Ⅱ
・エーグルドゥース
・茂右衛門
・砂の岬

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COMMENT4

通りすがり  

No title

やっぱり駄目なんだ…
それだけフランス菓子はレベルが高くて、圧倒的って事かな?
それともサボってる自称パティシエが多いのかな?

確か、これと併せて行ったエーグルドゥースと、そこで修業していたカルチェ・ラタンの記事も見てみたい!
特にエーグルドゥースの方は評価に合った記事がないので

将来最強菓子職人  

No title

おひさしぶりです。
お元気ですか?相変わらず、いや、より一層厳しくなりましたね。

自信過剰の僕ですらもう危ない次元ですね(笑)

フランスは行ったことないし、行きたくて行きたくて仕方ないですが、どうしても家庭があり、子供も小さいので…。僕だったら普通のパティシエの2500倍くらいはホンモノを吸収して帰ってこれるはずなんですが…。

いや、コジータさんいいこと言うなって思って、ついコメントさせてもらいました。

お菓子づくりにおいて、力強さとか、香りっていうのは、単に濃いとか、単にフレーバーや酒使うとは違うんですよ。

まあ他のパティシエがどうやってやってるかはあんまり興味ないんですが、僕のスタイルとしては、非常に単純。美味い!って思うものならそれをストレートに使うに限ると思うんですよね。


フルーツでもムースでも、ジュレでも、美味いフルーツと思えば、マリネやらなんやらなんてこざかしいことしませんし、ムースでもピューレだけでいい味出してたら酒なんて使わないですよ。というよりも、なるべく使わないで菓子つくんのが僕のスタイルだけど。

ただイルプルのルゴルの酒なんかはあれヤバすぎるんで、美味いフランボワーズムースやクレームオブールできても、生地のポン酒はして、生地だけでもあの美味さ伝えてやらんとって思うんですよね。まあ僕は、ですけどね。

なんかよくわかんない文ですけど、僕はこざかしいの嫌いなんで、男らしい製造法しかやらんです。フランス的かどうかはわからんですが、僕の菓子は絶対絶対絶対精神性宿ってますよ。これでもかってくらい。

いつか評価してもらいたい。

弓田先生の菓子でもなく、他の菓子でもなく、僕の菓子のスタイルってやつを味わってもらいたいな。

友達になれたら今度作りますよ(笑)




コジータ  26歳  

No title

通りすがりさんへ

ダメでした^^;

まあフランスでもバランスが悪かったりと美味しくないものも当然ありますけどね。でも、そんな中でも部分的にすごく良かったりします。
とりあえず平均値はフランスの方が圧倒的に上ですね。
ほとんどのパティシエが一生懸命だとは思います。でも、日本でフランス菓子を再現するとなるとただ一生懸命やるだけでは無理ですね。
間違ったことを頑張ってやっても何も意味がありません。見た目だけじゃなく、味わいも再現しないと意味ないですよね。

エーグルドゥース書きますよ。カルチェラタンもそのうち。

コジータ  26歳  

No title

将来最強菓子職人さんへ

お久しぶりです。
元気ですよ、真剣に食べて美味しいものを求めていくとこうなってきますね(笑)

フランスは一度行ったほうが良いですね。僕もすごく変えられましたから。
そしてフランスの菓子を食べたことにより、イルプル(弓田氏)のすごさが更に感じられました。

なんでしょうね、一般的にパティシエはお菓子の見た目とか構成や店のデザインとか機材とかしか見てこないんですかね。肝心なのは味なんですけどね。ああいう味を再現したいとか思わないんでしょうか。そもそも分かってない可能性がありますが・・。

>お菓子づくりにおいて、力強さとか、香りっていうのは、単に濃いとか、単にフレーバーや酒使うとは違うんですよ

フランス菓子は香りが重要ですが、そこを勘違いしちゃったお菓子は関西に多い気がしました。最近ちょろっとまわったんですが、まさにそんな感じ。

美味しいフルーツ、まあ、なかなか日本に美味しいフルーツが無いですけどね。
あっても甘さだけで香りや味わいがありません^^;

>弓田先生の菓子でもなく、他の菓子でもなく、僕の菓子のスタイルってやつを味わってもらいたいな

おそらく、コジータはイルプルの菓子しか認めない、と思っている人がいると思うんですけど、そうじゃないんですよね。美味しいお菓子が好きなだけです。
でも、イルプル系とパリ空くらいしかない状況ですからこうなっちゃいますよね。
いつか食べれる日が来ると良いですね。