パティスリー べべ (Bebe) 東郷町/ケーキ その12
愛知県愛知郡東郷町清水1-10-1 グローリア壱番館1F 0561-38-8826
営業時間 11:00~19:00
定休日 ※お店のブログを確認ください
駐車場 有
イートイン 有 ※テーブル2つ、簡易的スペース
パティスリーベベの9月~10月分を紹介します。
ドゥニ氏や弓田氏のお菓子が増え、イルプルが仕入れる材料など高品質な材料をふんだんに使用していることもあって、日本にわずかしかないフランス菓子が食べれるお店になってきました。
フランス菓子は洋菓子と違って香りや味わいがありますので、洋菓子より絶対的に美味しいのです。どちらを好むかは人それぞれですが、香りや味わいのあるフランス菓子の方が美味しいのは絶対的です。
まあ、こう言ってもほとんどの人に伝わらないと思いますけどね。伝わるのであればもっとフランスの味を感じさせてくれるお店が存在するはずですが、残念ながら日本にはほとんどありません。
しつこいようですが、オーボンヴュータンもフランス菓子の味わいではありません。見た目だけです。今度また評価マイナス修正します。
ナッツ類の高騰などにより価格が上がっているものもあると思いますが、購入時の価格を載せておきます。
円安などによって全体的にいろんなものが高くなっているとは思うけど、菓子の材料ばかり急激に上がっている気がするなぁ。菓子屋は大変そうだ。
プラリネとシナモンのプログレ 594円(税込)
2001年発表の弓田氏のお菓子。
本来はペック社のプラリネペーストを使うと思うんだけど、ベベでは自家製プラリネを使用。
香ばしくキリッとした味わいにシャープな香りのシナモンが突き抜けます。
バタームースは全然重さを感じさせないし、さくっとしたメレンゲが良いアクセントです。
とても美味しいですね。

第29回ドゥニ・リュッフェル氏フランス菓子講習会の品。
ショコラ、ポアール、スパイスの組み合わせ。
八角など広がりのある香りと複雑な味わいで最初は少し難解でしたが、じわじわとくる美味しさ。
ヘーゼルナッツの香ばしさとペック社の力強いショコラの味わい。蜂蜜っぽいニュアンスも感じられた。
直接的な旨さに加え、この複雑さと手間のかかりそうな構成などがより満足感を与えてくれる。
値段だけ見ると高いですが、ボリュームもありますし、コストや手間がものすごくかかってそうなので、その辺りの店と比べたら明らかにコスパは良いと思います。何しろ美味しく、値段以上の満足感がありますし、こういうお菓子を食べれるお店はほとんどありません。

クルスタッドゥ・ムワルーズ・ア・ラ・ピスターシュ・エ・アブリコ 432円(税込)
第29回ドゥニ・リュッフェル氏フランス菓子講習会の品。
確かこれは値段上がっていたと思います。
ピスターシュの食感も感じられる柔らかな生地はアロマティックな香り。上面はさっくり。
杏とオレンジも組み合わさり、ふくらみのある香りと味わいのタルトです。美味しいです。

ジャルズィー 648円(税込)
第29回ドゥニ・リュッフェル氏フランス菓子講習会の品。
これはもう終了してしまいましたが、とても美味しいお菓子でした。何個食べたかな?
明るさのあるスパイス感のある生地にマンゴーやパッションフルーツ、フランボワーズという組み合わせ。
使ってはないカルダモンを思わせる香りがあるが、おそらくスパイスとライムの香りなどによってそう感じるのだろう。
一つ一つがとても美味しいし、それらが相乗効果を生み出しています。もちろんスパイスもただ使ってあるという感じではなく、確実にフルーツなどの香りを盛り上げているのです。
また、白い部分はホワイトチョコレートのババロアですが、おそらく皆さんが想像するであろう甘ったるく重いものとは全然違います。そしてジュレひとつとっても、このレベルの味わいをだしているお店はほとんどありません。
欲を言うなら、フランボワーズに香りがあるといいなってところですね。しかし、そんなことはどうでもよくなるくらい素晴らしく美味しい品でした。また食べたい。

香りよく立体感のある味わいのお菓子。フランス菓子です。
ベベのお菓子は縮こまらず、とっても元気・パワーを感じますね。
こういう完成度のお菓子はドゥニ・リュッフェル氏がジャン・ミエを去った現在のパリではなかなか見つからないかもしれませんね。パリのお菓子は香りが良いし部分的にすごく良かったりするけど、バランスが悪いことが多いです。
そう言うと日本のお店の方が良いんじゃないかと思うかもしれませんが、そうではありません。ほとんどの日本のお店が比較できるレベルに達していませんので。まず、香りなく平面的で薄っぺらいのです。
最近のフランスは日本の素材を使うことがカッコいいみたいな流れとかあるらしく、日本ブームみたいなところがあるので早くそんな悪い流れは断ち切って欲しいです。日本みたいになっちゃうと悲しいです。
そういえば、サダハル・アオキがジャン・ミエを買い取りましたが、「(Jean Millet)ジャン・ミエ」の名前は残るそうで、11月末オープン予定だそうです。
どんなお菓子が並ぶのか興味がありますが、全く違うものになっちゃうでしょうね。
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