パティスリー アヴァロン (Avalon) 八事 その1
名古屋市天白区八事石坂207 大島ビル1F 052-835-0024
営業時間 10:00~19:00
定休日 火曜日、第3月曜日(祝日の場合、翌日休み)
駐車場 有
イートイン 無
2012年8月31日、八事にオープンしたパティスリー。
あそこやここでちらりと匂わせたのはアヴァロンの事でした。
シェフの川瀬さんは去年の夏くらいまでイル・プルーでシェフを務めていた方で、プレリュードにもいた事があるそうです。
大好きなイル・プルー、しかもシェフを任されていた方。1年間めちゃくちゃ楽しみにしていました。

開店前に外からショーケースを覗いたんですが、期待していたものとは全く違って、どこにでもある洋菓子屋さんラインナップだったので本当に夢かと思いました。
お店のオープン時というのはとても大変だというのは分かってますが、消費者の立場でとりあえず正直に個人的な今の感想を書いていきます。
ショーケース
価格は400円~450円くらいの品が中心だったと思います。
いわゆる日本の洋菓子のイチゴショートケーキ、スフレチーズケーキなど並び、洋菓子店ラインナップでした。かろうじて写真の部分がフランスしてる感じでしたね。
フルーツタルトの皮付きメロンとかもう~ん・・、て感じでした。
あの三角のショートケーキじゃなく、弓田さんのショートケーキだったらなぁ。

サンマルク 390円
キャラメリゼはパリッとしたタイプではなく、食感の一体感を狙ったタイプでしょうか。
ショコラはキリッとしてます。

サンミッシェル 450円
3種のチョコレート。
中心のホワイトの部分はバナナっぽいようなトロピカリーな香りがありました。
ミルクチョコの部分はナッツ感があるような味わいで結構好き。

シュー・ア・ラ・クレーム ?円
これ、悪い意味ですごく懐かしい感じの味わいと食感でした。
生地の食感も水分多い感じで、食感も味も好きじゃない。クリームはクレームパティシエールと生クリームのマーブル。これも個人的には好きじゃないけど好みの問題でしょう。イルプルもこういうタイプみたいですし。
しかし、甘さが無さ過ぎて味が無いんですよね。
卵の旨みを感じたいですし、そういうのを期待してました。
オープン記念で100円でしたが、クオリティは同じなのかな。

ケーク・オ・バナーヌ 1000円 (12cm)
これなかなか良い感じな見た目。
何となくエーグル・ドゥースに並んでそうなイメージ。

上部はキャラメリゼ。
なんといいますか、味が軽く感じちゃいました。もっとコク、バナナの味わい、もっと深みのある味わいだといいですね。
翌日に食べた方が良かったかもしれないですね。

ギャレットノア
オープン記念で頂きました。
黒糖とシナモンが香る焼き菓子。
香りの良いお菓子ですが、もうちょっと黒糖の味わい、甘さがあった方が良い気がします。
これも味が軽い印象でした。

期待しまくっていたので、ショーケースを見た時点でアレッ?と思い、食べてみてもアレッ?っとなってしまいましたが、すごく実力のあるシェフというのは分かってますし、こんなもんだとは思っていません。
ただ、イルプルを知っている人は僕と同じように思った人も多いでしょうし、期待して楽しみにして来た人にとっては残念だったのではないかなと思います。「名古屋だとやっぱりこうなっちゃうのか~」とかね。
イルプルと同じものが名古屋で食べたいか、食べたくないかと言われれば、当然食べたいです。ですが、個人的な理想としては、イルプルの流れを感じるようなクオリティの高い川瀬シェフオリジナルのお菓子を7・8割、残りはイルプルの完成されたお菓子が並ぶようなお店になってくれたら最高です。
ひとつ気になるところは、何故このラインナップだったのかという事です。味わいも軽いような。
東京じゃないからフランス菓子は売れないと考えているのであれば、「そんな事はありません、シェフの作りたい最高のお菓子を作ってください」と言いたいです。
フランス菓子を知らないお客さんがたくさん訪れるオープン時だからこそ、衝撃的なフランス菓子を広めて欲しかったなとも思います。
可能性は低いですが、どこにでもある日本の洋菓子店的なお菓子が作りたいのであれば、個人的には残念ですがそれはしょうがないと思います。
イルプルの看板を背負っているような部分もありますし、色々とプレッシャーなどもあるでしょうが、必ず良いお店になってくれると信じてますし、応援したくなります。
今の感じだとホッとしているお店もありそうな気がしますが、名古屋のパティスリー界の活性化、消費者側の意識も変えていって欲しいです。
という事で、じっくり待ちたいと思います。
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